訪問歯科 田中陽香先生 インタビュー

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今日も1日、訪問診療されていたんですか?

そうですね。朝9時から夕方まで、9件伺いました。

どんな治療が多いのか、具体的に教えてください。

多いのは入れ歯を新しく作る。それと調整ですね。
「印象」という「入れ歯を作る際の型」はご自宅でも取れるので訪問診療でも作れます。
あとは週1回口腔ケアに伺ったりもします。

どれくらいの費用がかかるのですか?

介護度によって、負担が変わってきます。
負担なしの方もいらっしゃいますし、1~3割の方もいらっしゃいます。

家族の方が見ている中での治療は緊張しませんか?

大丈夫ですよ。むしろ、入れ歯の調整をお見せしたり、「何をやったか?」とか「今の状態」の説明をしたりします。

患者さんは、お話ができる方が多いですか?意思の疎通ができない方もいますか?

できる方もいますし、できない方もいます。
糖尿病などで動けない患者さんは、意識はしっかりしていますので話はできます。
認知症の方は、話はできますが、はっきりしなかったり、言っていることがご家族の言っていることと違ったりすることもあるので、家族の方に確認しながらお話します。

先生は、なぜ訪問歯科をやろうと思ったのですか?

最初は「訪問歯科って何だろう?」と思って始めました。
「これから、もっともっと必要になってくる分野だから」という理由もあります。歯医者としては6年目、訪問は2年目です。訪問歯科も一般歯科も両方できたらいいなと思ってます。

大変なことはありますか?きつくないですか?めげたりしませんか?

確かに体力は必要ですね。
「口腔ケアは週1回がいいですよ」と言っても「月2回でいい」という方、「入れ歯や被せ物が必要ですよ」と言っても「要らない」という方、「虫歯があるので治療をしましょう」と言っても「いや掃除だけでいいです」という方もいました。
決めるのは家族と本人なので、こればかりはしょうがないですね。

ただ、週一回、お口の中をきれいにすることで誤嚥性肺炎の予防もできるんですよ。
お口の中のバイキンが、肺炎を引き起こしちゃうんですね。お口のコンディションは、ひいては全身に関係してきます。
嚥下(えんげ:飲み下すこと)に関しては、専門の先生が回っています。

「嬉しかった!」という瞬間はありますか?

患者さんやご家族に「ありがたい」と思っていただけるのが嬉しいです。
「昔は大変な思いをして歯医者まで行ってたのに、来てもらえるのは本当にありがたい」と言われたことがあります。

どれぐらい高齢の方がいらっしゃいますか?

上は100歳、60代の方で話ができないという方もいました。
100歳の方のご自宅には、安倍首相からの「表彰状」が飾ってありましたよ。

ご家族にメッセージがありましたらお伝え下さい。
「うちのおばあちゃん、訪問歯科ってお願いできるかしら?」と思っている人も多いはずです

まず「訪問歯科」の存在を知らない方が多いと思います。
フリーダイヤルもありますので、わからないことがありました気軽にご質問ください。
ケアマネージャーさんから紹介してもらうケースも多いです。また「車を見かけた」と連絡して来る方もいます。

訪問診療は、歩いて病院に来られない高齢者の方がほとんどです。
ずっと寝ている方、全然会話ができない、目が空いているだけ、あくびして口を開けたタイミングでお手入れをすることもあります。
口を開けない方、拒否される方もいますが、ご家族の方の協力があるからこそできるのです。協力しながら、お話をしながら、すすめていければと思っています。

細かいことですが、先生がいらした時に、お茶は出してもいいでしょうか?

お茶菓子を出してくれる方もいますが、なくても大丈夫です。もちろん、あればありがたくいただきます(笑)
車は、事前にどこに止めるかを確認させてもらっています。

週1回伺うので、雑談・世間話を喜んでもらってる感がありますね。
おばあちゃんは、助手の若い男の子がくると喜んで話をしています(笑) 何気ない世間話は、患者さんもご家族も、ちょっとした息抜きになっているように感じます。

訪問歯科のお仕事にやりがいは感じますか?

最初は大変だし、思ったような治療ができないし、正直嫌でした。
でも、今はやりがいを感じています。患者さんに感謝されると、すごく嬉しいです。ご家族からも「ありがたい」と言って貰えます。
認知症があっても「ありがたい、ありがたい」とずっと言ってくださる方もいますね。お昼も時間がなくてゆっくり食べられなかったり、急患もありますが、やりがいはあります。

「急患の訪問診療」があるんですか?

6時までに電話を貰えれば当日診療に伺います。
急患は「痛い」というのが多いですね。「痛い」という方は早く行ってあげたいですし。

インタビュー 2015/8/25

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